フロム 釜石
2026-01-15
第71回
2025年12月12日に『インシデントプロセス法研修IN釜石』の今年度2回目開催に岩手県釜石市へ。
12月8日に青森県東方沖地震(最大震度6強)が発生した影響で、初の「後発地震注意情報」が発表されている状況での釜石訪問。
そのため、横浜と釜石とで連絡を取り合い研修開催の検討を実施。
避難経路等を研修前に参加者全員で確認することなどを確認し、研修開催の決断となった。
しかし12月12日、すでに横浜共生会スタッフ3名が現地入りしている研修直前のタイミングで地震が発生。
釜石では震度3だったが、即座に津波注意報が発令され、研修開催の可否についても釜石市役所と研修受け入れ先の責任者とで検討が開始され研修の中止を決定。
研修参加者全員へ中止のメールを送信するも、研修開始まで1時間というタイミングだったため会場へ来てしまう方もいるだろうということで、一応研修会場へ移動し、来てしまった方々に謝罪をし、今回のインシデントプロセス法研修は終了となった。
津波注意報が出たことで鳴りやまない携帯電話、各事業所の避難の対応、検討、指示や、ご自分のご家族の学校への迎えなど、やること山積みの中でも横浜共生会の3名への気遣いまでしてくれた障がい者自立センターかまいし代表理事である藤原様には感謝しかありません。
津波注意報、研修中止によりどんよりとしつつあった空気を「自分の踏ん張りが足りず地震が来てしまい申し訳ない。もう少し踏ん張れるはずだったんだけどな~」と一瞬で明るくしてしまう藤原さん、素敵でした!
最後にひとつ、弊社職員向けに宣伝を。
藤原さん以外にも釜石には素敵な方々がいっぱいいます。
自分も釜石行ってみたい!という理由からのスタートでも全然良いので、2026年2月23日のインシデントプロセス法研修ふれあいコースINしんよこ地活へ参加をしてみてはいかがでしょうか?
ほぼ毎月の第3金曜日18:00~も海事務所で開催していますよ~。
※参加には所属長の許可をもらってくださいね
以下は釜石の事業所やTsunamiMemorialHall「うのすまい・トモス」を見学しての感想や画像、実際に現地の方々から聞いた内容で心に残った言葉など。
- 藤原さんのところの生活介護事業所で、廃棄される布団の綿を取り出し糸にして販売することができる器具を見学。布団から糸?と不思議でしたが、これがなかなか売れるとのこと。編み物ブームだからかな。
- 研修会場や、うのすまい・トモスにて実際に来た津波の大きさを示すライン見学し、改めてあの時の津波のおそろしさを実感した。
- 津波注意報発令。すぐあとから内陸側へ向かう道路が混雑していた。横浜ではおそらく津波注意報で実際に行動に移す人はほとんどいないのではないか。実際に3.11を経験した釜石と横浜との大きな差だと感じた。
- 横浜の人は「しょせん津波注意報だし大丈夫だろう」となるが、釜石の人は「万が一にも、またあれが来るかも」と考える。いまだに注意報や避難のサイレンを聞くとドキドキする。
- TsunamiMemorialHallの見学にて、その場所の「3.11前」「3.11直後」「3.11数年後」の比較写真を見て、その場所で多くの人が亡くなったという事実を知ることで改めて感じるものがあった。
- 震災当時知り合いに会っても「大丈夫だった?」「無事だった?」はお互いに絶対に聞けなかった。釜石の人間なら知り合いの誰かしらが被害を受けているであろうことがわかっているから。
- 被災していない人間に「今となっては3.11も良い経験になっていますか?」と言われることがあるが「そんなはずないだろう!」と。
- 「都会じゃなくて、こっち(東北)でまだ良かったですよね」という信じら れないことを言われたこともあるそうです。
震災直後TVは見れず、唯一の情報源であったラジオから「釜石市街壊滅」という言葉を聞いただけで「涙が止まらなかった」。それなのに上記のような言葉をかけてくる人もいる。ただ言っている本人は全く悪気なく言ってしまっているケースが多いのだそう。自分の発言は大丈夫だったか急に不安になったやりとりでした。
【大橋 紀良】